子ども議会を開催しました
- [公開日:2024年8月8日]
- ID:5775
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久御山町子ども議会
8月3日(土)に久御山町町制施行70周年を記念し、「子ども議会」を開催しました。
町内小・中学校、久御山高等学校から10名の子ども議員が参加されました。
議長の進行のもと、堂々と質問を行う子どもたちの様子をご覧ください。
子ども議会とは
子ども議会とは、明日の久御山町を担う子どもたちが「一日議員」となって、久御山町について「こうしたい」「こうなったらいい」と思うことを議会本会議方式で質問し、意見を発表する取り組みです。
子どもたちが、この体験を通してまちづくりや議会の仕組みを学び、町政への理解を深めることを目的としています。
質問・答弁
藤村采香議員「久御山町に電車の新駅は実現できないか」
質問
社会科の政治のはたらきの学習の中で、わたしたちの親や地域の方に、「久御山町にあったらいいなと思うもの」についてアンケートをとりました。その中で、多くの人が「駅があったらもっと便利になる」とおっしゃっていました。わたしたちは、その学習の中で、電車の新駅を作るために必要なものかについても考えてみました。電車の車両や駅を作ることだけでなく、線路を敷くための土地や騒音対策など、様々なことが必要となり、そのためのお金もたくさん必要になるし、時刻表が変わることで、不便を感じる人が出るかもしれないという意見も出されました。
まだまだわたしたちの知らない大変なことがあるとは思うのですが、久御山町に電車の新駅を作ることはできないのでしょうか?また、それが計画されたことはなかったのかについて教えていただきたいです。
答弁
今回、社会科の学習の中で、地域の皆さんに対してアンケートをされたとのことで、久御山町のことを題材にして、前向きに勉学に取り組まれていることに対し、感謝を申し上げます。
その中で、久御山町にこれがあったらいいなと思い、何が思い浮かぶかを考えた時に、地域の皆さんは、電車の新駅ができたらもっと便利になると感じられたとのことでした。久御山町にお住まいの皆様にとって、お出かけする時にも便利になると思いますし、便利な町になれば、久御山町以外に住んでいる人が転入してこられて、活気づいた町になることが期待できると考えられます。
しかしながら、久御山町に電車を通すとなれば、車両や駅を作ったり、線路を敷くための土地を買うために、多くのお金がかかってきます。また、電車が通ることで、騒音問題などのいろいろな課題が考えられます。
そこで、久御山町では、年に2回程度、「地域公共交通協議会」という、地域の交通を専門とした大学の先生や、久御山町にお住まいの方、国や京都府の職員さんなどが集まって、地域の皆さんがよりよい生活を送るため、地域の交通をどのようにしようかを検討する会議を開いています。その中で、新たに鉄道を通すことについても話し合いを行っております。その話し合いの中では、ご指摘のとおり、莫大な事業費がかかる事や、採算が取れる程の利用者がいるか等の議論もあり、現時点では実現は難しいとの話になっておりますが、久御山町に電車が通ったら、町内にお住まいの方だけでなく、働きに来られる方の利便性の向上や、町外から町内への転入による人口の増加により、久御山町が活気づくと思います。
次に、久御山町に電車の計画がされたことはなかったのかについてお答えさせていただきます。
久御山の文化・歴史を紹介する「くみやま文化・歴史ガイド」久御山でご紹介をさせていただいておりますが、久御山町にも戦前、佐山村を通る鉄道計画がありました。その計画における国の認可直後に起こった世界恐慌や、続く第2次世界大戦の影響を受け、この計画は、無期限延期、そして、いつしか立ち消えとなって「幻」となった歴史があり、戦争が起きなかったら、久御山町にも鉄道が走っていたかもしれないと思うと、平和の大切さ、争いによりなくなるものが未来に大きな影響を与えたひとつであると思います。
現在、国では、北陸新幹線の敦賀・新大阪間の延伸ルートが検討されています。こうした計画も見据えながら、私は、これからも、久御山町に電車を通すには、どのようなことができるかなどを研究していきたいと考えておりますので、実現に向けて夢を持ち続けていただきたいと思っています。
嶋田海仁議員「明るい町にするために」
質問
ぼくは、習い事から帰るときにいつも思うことがあります。それは、もっと明るかったらいいのにな。
そうなんです。ぼくがすんでいる地域には、街灯が少なく、夜になるととても暗くなってしまいます。
暗い道では、周りが見えにくく、自転車事故も多くなると思います。
そこで、ぼくは、大人のみなさんにお願いしたいことがあります。
街灯をふやして、夜道を明るくしてほしいのです。そうすると、みんなが周りが見えやすくなり、自転車事故も少なくなると思います。どうか、考えてもらえませんか。
答弁
久御山町では、道路脇などの電柱やポールに設置している街灯は「交通安全灯」といって、歩行者や自転車利用者が夜間に安全に道路を通行するためや、夜間での不審者による犯罪を防ぐために、現在、町内に約2200のLED灯を設置しています。
また、だれもが安心して快適に歩くことができるまちの実現を目指し、『歩くまち「くみやま」推進事業』に取り組んでおり、夜間でも安心して通行できるように、交通安全灯の適切な管理・設置を行っています。
地域から新たに設置して欲しいという要望があったり、住宅や工場などの土地利用に伴い新たに道路整備をする場合についても、明るい町づくりが出来るよう、地域の皆さんの話を聞きながら交通安全灯の整備を検討をすることとしています。
しかし、交通安全灯は、全ての道路にあるわけではありません。田んぼや畑がある所では、夜間も明るい状態が続くと農作物に悪い影響を与えたり、家の寝室に近い場合は、常に明るいため寝にくくなってしまいますので、設置できない場所もあります。
おっしゃられるように、交通安全灯を増やして夜道を明るくすることは、自転車事故が少なくなることにつながるため、大変大切な事だと思います。
新たに交通安全灯を設置する場合については、地域からの声を大切にお聞きし、安全に道路を通行できるようにしていきたいと考えております。
中路佳音議員「家族や子ども、私たち学生が遊べる公園や施設の充実へ」
質問
現在、久御山町に住む私たちにとって遊ぶところといえば、「久御山イオン」だけです。
他に遊びにいくとなると自転車と電車、バスを乗り継いで市内にいくことになります。「遊び場」というカラオケやダーツが出来る場所が少し前にありましたが、無くなってしまい「公園」となれば中央公園があ り ますが、グラウンドなどの施設利用はお金を払わなければ使えません。また、空き地のような場所が出来たと思い期待していると大人の遊び場「パチンコ屋」が出来たり と私たち学生にとって遊べる場所がほとんどないのが現状です。
そこで久御山町にあったらいいな、と思う ものを考えました。
1つ目は東京にある上野公園のような自然豊かな公園の設置ができないのか?
春には桜が咲き乱れ、夏になるとひまわりができ、咲いているような久御山町といえば、「〇〇公園」のような場所ができないでしょうか。自由に使える大きな多目的グラウンドやバスケッ トコートがあり たくさんの遊具がある「子ども広場」のような場所があるなど、どの世代でも安心、安全に来れる場所を作ってはどうかと思います。
2つ目は1つ目とは別に久御山町の名物の場所を作れないのか?
例えば少し前に話題となっていた富士山の下にあるローソンのような映えるスポットなどをつくっても面白いと思います。夢タワーなど既存の建物を上手く生かし、話題性のあるものを作成するということでSNSを通し、「バズる」ことで久御山町民だけでなく、町外からも久御山町に興味をもってくれる人が増えると考えました。いかがでしょ うか。
答弁
まず、ご提案の自然豊かで、多目的グラウンドやバスケットコート、また、遊具のある子ども広場を有する公園整備については、久御山町で一番大きな公園であります久御山中央公園をリニューアルすることによって、議員の思いも取り入れた公園整備が実現していけるのではないかと考えております。
中央公園については、昭和53年に完成してから長く住民の皆さんに利用いただいてきましたが、グラウンドやテニスコートの運動施設は多くの利用がある一方で、広場や庭園部分などの公園エリアは、噴水や流水路、遊具など、公園施設の老朽化の影響もあり利用が少ない状況にあります。また、遊具のある幼児広場や芝生のある児童広場など、それぞれのエリアは一段高く、間の通路を挟み高低差により分断されていることで、見通しが悪く防犯上の課題などもあります。
そこで、中央公園をリニューアルすることで課題を改善し、より住民の皆さんが利活用したくなる公園を目指し、現在この公園をどのように利用していきたいか意見を聞きながら検討を重ねているところであり、園内の豊かな緑も活かしながら、子育て世代や高齢者そして学生などあらゆる世代の皆さんが「遊び」「スポーツ・健康」「くつろぎ」など様々な目的で利用し、新たな賑わいや交流を生み出す場となるような、また、公園を最初から作り込みすぎず、住民の皆さんの使い方やニーズ合わせて徐々に作り上げ、住民の力で公園を成長させていけるような公園整備をしていきたいと考えています。
そのため、これまで、中央公園のリニューアルに向け、住民の皆さんがどのように使いたいか、そしてどのような公園にしたいかなど、幅広い年代の方々から様々な意見を聞いてきました。例えば、3年前の令和3年度には、久御山中学3年生の「アントレプレナーシップ」授業で久御山中央公園のリニューアル構想について企画してもらい中学生ならではの提案をいただきました。その中で、四季が楽しめる植栽の充実という提案もいただいておりましたし、その他にも遊具整備はもちろん芝生の広場やバスケットやフットサルコートなどのスポーツ施設、カフェや駄菓子屋などの飲食施設、野菜の直売所、かまどになるベンチなど防災対策施設の整備など様々な提案がありました。
再整備については令和10年度の完成を目指し、今後設計整備していく段階において、議員をはじめ、多くの皆さんからいただいた意見をできる限り、そして1つでも多く反映することで、より多くの皆さんが利用し交流でき、また、四季を感じ憩えるような中央公園にしていきたいと考えております。
また、久御山町の名物の場所について、本町の観光スポットとしましては、木津川にかかっている上津屋橋、通称流れ橋、平成28年に日本遺産に認定されている流れ橋を含む浜台の浜茶の景観、旧山田家住宅をはじめとする文化財などがあります。学生の皆さんが遊びに行く場所にはなりにくいのかもしれません。しかしながら、今後、御牧地区において防災ステーション機能を持たせたスペースづくりや、それに合わせた船着場の整備などがその役割を果たす可能性はあります。
議員ご提案の「SNSを通し、「バズる」」ということでございますが、「バズる」ことは容易なことでないと感じております。ただし、1回「バズれ」ば多くのメディアに取り上げられ、久御山町に興味を持っていただけるのは間違いないと思います。
そのような中、本町では久御山町産業大使という事業を展開しております。産業大使には町のイベントや日常の情報を自身のSNSを使って発信していただいており、現在32名が活動されています。
日頃からSNSを使用されている産業大使の皆さんと連携し、既存の「くみやま夢タワー137」や久御山ジャンクション等の施設を活用して話題性のある取り組みを行い、SNSで発信することで、議員ご質問のとおり、それが「バズれ」ば、それがきっかけで久御山町に興味を持っていただいた人が、他の久御山町の魅力に気付いていただけるのではないかと期待するところでございます。
今後におきましても、PRの仕方等を検討し、久御山町の魅力が町内外の皆さまに届くように、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。
私も積極的に情報を発信し、久御山町の魅力を広めていきたいと思います。
春山蒼依議員「久御山町のプールに屋根をつけてほしい」
質問
夏になると学校でプールの授業が始まります。プールの授業をする前、先生方があみで虫を取ってくれますが、数分後プールに入る時には、虫が取りきれていなかったり新しい虫が入ってきたりしています。正直、泳ぐ人たちもたくさんの虫が浮いてきたりしていると、気分良く泳ぐことが出来ません。そして毎年プールそうじをしてくれる6年生が虫などがたくさんいるせいでプールそうじが大変になっています。なので、学校のプールに屋根をつけてほしいと考えました。
また、夏休みには友達と町民プールに行きます。町民プールではおかしのゴミがとんできてプールの底に沈んでいることがよくあります。以前ゴミがたくさんたくさんあってプールの人を呼んだ事がありました。泳いでゴミをふんだらいやだなと思いながら過ごしました。だから町民プールには外から風でゴミがとんでこないような工夫をお願いします。みんなが大好きなプールが気持ち良く過ごせるような場所になってほしいと私は思います。
答弁
議員が通われている東角小学校のプールの隣には、田畑が広がり開放感にあふれています。そのため、プール学習時には、ほてった体に吹き渡る風が心地よいと思います。
しかし一方で、自然に囲まれているため、プールの水を求めて昆虫たちが来やすい状況にあることも確かです。
そのような中、学校では、皆さんに安心してプール学習をしていただくために、授業前には水質検査を行ったり、塩素濃度の調査を行ったりしており、衛生的な水質で授業を受けていただいています。その上で、先生方が一生懸命、浮いている昆虫たちを取り除いていただいていますが、全てを取り除くことは難しい状況です。
そこで、春山議員御提案の「プールに屋根をつけてはどうか。」とのことですが、学校では、プールの水温は子どもたちの健康を守るため、気温とあわせて、50℃以上にならなければ授業ができないことになっています。プールを屋根で覆ってしまいますと、水温がなかなか上がらないこと等から、気温が高くても水泳の授業を実施することができない状況も起こり、学習に支障も出てきてしまいますので、屋根を取り付けることは難しいと思われます。
しかし、議員がおっしゃることもよくわかりますので、プール授業前にはプールに浮いている昆虫たちをこまめに除去したり、プールの水をオーバーフローさせて側溝に流す回数を増やしたりするなどの対応を考えて参ります。
また、町民プールのゴミは外から飛んできたものではなく、利用者から出たゴミだと思われますので、利用者へのマナーを呼びかけるとともに、休憩時間の間に監視員の方々にプールに入ってゴミを除去するなどこれからも、皆さんが気持ちよく安全にプールを利用していただけるよう努めて参ります。
今年も、町民プールがオープンしました。熱中症には気をつけていただきながら、太陽の光を浴びて楽しんでいただけたらと思っています。
中西結衣議員「久御山町の公共交通機関について」
質問
久御山町には駅がなく、バスでの移動が重要な移動手段となっています。
実際、久御山高校にも近鉄大久保駅とJR松井山手駅からバスを利用して通学する生徒が多くいます。しかし、松井山手駅からのバスは1時間に1本で、交通の不便さを感じる生徒も少なくありません。
バスの本数を増やせばいいと感じましたが、最近よく人手不足でバスの運転手が足りていないとニュースで見ます。
久御山町の交通事情について調べていると、「のってこタクシー」の存在を知りました。こののってこタクシーは、利用料も安く、怪我などで車に乗れない人たちにとってもとても便利なものだと思いました。
町に住んでいる友達や祖父母などにのってこタクシーに聞いてみると、「知らない」「聞いたことがあるが予約がめんどくさそう」という意見がありました。
のってこタクシーは、町民が登録し、1時間前までに電話予約することで利用できるとても便利なものだと思います。
そこで、もっと便利にのってこタクシーを利用してもらうための提案が2点あります。
1点目は町民以外にも町内在学や在勤の人も使えるようにすること、
2点目はのってこタクシーアプリを作ることです。電話だけでなく、アプリで予約できればとても使いやすくなると思います。
答弁
まず、久御山町の地域公共交通でございますが、本町には鉄道の駅がなく、町内3路線を運行する路線バスが中心となっております。そのうち、JR松井山手駅からイオンモール久御山を結ぶバス路線については、町が補助金を出し、強い要望を行った結果、新たな路線として、平成30年に運行を開始しております。
その中で、報道等でも話題になっておりますが、バス事業者において乗務員不足が深刻化しており、全国各地で路線の減便や廃止がされている状況です。久御山町内を通るバス路線を管轄する事業者においても、乗務員確保に苦慮されており、特に、ご指摘の路線については乗降者も少なく、バスが減便されるなど、非常に厳しい状況と伺っております。
また、久御山町では、路線バスだけでなく、これを補完する位置づけとして、町内にお住まいの方がタクシーに乗車いただく形で「のってこタクシー」を運行しております。町内各地に65箇所の停留所を設けて、365日休みなしで運行しており、全国でも高い評価を受けております。
現在、久御山町内の公共施設、商業施設、病院等に行かれる際に、多くの方にご利用いただいており、また、ご利用の際には、乗車の1時間前までに電話で簡単に予約ができるため、実際に非常に便利との声をいただいているところです。
そこで、1点目のご質問の「町民以外ものってこタクシーを利用できないか」についてですが、のってこタクシーは、路線バスの補完的役割として、町民の方が町内の公共施設等への移動の足として運行しており、この対象を町外の方へと範囲を広げると、路線バスの利用者の減少にも影響することもあり、町民以外の利用を抑制しておりますが、本町は、昼間人口が全国でも上位に位置づけられ、その人口は夜間人口の2倍を超えているため、議員の視点である町民以外の利用拡大は貴重なご意見であると思います。今後、バス路線の運行維持の視点も踏まえて、交通事業者と意見交換を図り、研究してまいりたいと考えております。
また、2点目のご質問の「のってこタクシーアプリ」についてですが、これが実現となれば、スマートフォンから簡単に予約ができ、非常に便利な手法であると思います。久御山町としましては、のってこタクシーの事業開始当初から、タクシー事業者との協議の中で、現在の予約システムとしているところですが、議員ご提案のアプリ開発をはじめ、どこまで新たなことができるのか、タクシー事業者と課題整理及び意見交換を図り、研究してまいりたいと考えております。
今後とも、住民の方や、通勤通学される方など、多くの方に、路線バスやのってこタクシーを利用していただけるよう、久御山町としても地域公共交通の利便性の向上に向けて取り組んでまいりたいと思っております。
鳴神莉緒議員「久御山町の子育て支援について」
質問
わたしたちは、6月に修学旅行に行きました。生まれて初めて新幹線やフェリーに乗ったり、原爆資料館を見学できたりして、とても思い出に残る旅行となりました。
その修学旅行には、久御山町から20000円の補助を出していただいたと聞きました。
また、社会科の政治の学習の中で、わたしたちの親や地域の人々が、久御山町の良さとして、給食費の補助や子どもの医療費が無料になっていることなどの子育て支援が充実していることを挙げていました。
わたしたちの教室にいてくださる特別支援教育補助員の先生方や図書室の本やタブレットの整備など、学校内での生活でもたくさんあると思うのですが、なぜ久御山町では子育て支援が充実しているのか、どんな想いから充実させておられるのかを教えてください。
答弁
久御山町では、町内に住む方々が安心して子育てができ、久御山町に住み続けたい、また町外にお住まいの方々が、久御山町に住んでみたいと思うようなまちづくりを目指し、様々な子育て支援施策を実施しております。
修学旅行費の補助や子どもの医療費無償化、また、学校生活の中で、特別支援教育補助員の配置や備品の整備なども本町が子育て支援策として実施していることを、よく知っていてくださり、本当にうれしく感じております。
「子どもを育てる」ということは、子どもの笑顔や成長を間近で見ることができる素晴らしいものであります。一方、子どもが健やかに成長するために、食事や洋服代をはじめ、病気になったときの医療費や学校に通うために必要な教育費などたくさんの費用がかかってきます。そのような中で、保護者の方々は、大切な子どものために日々一生懸命、子育てをされていることと思います。
私は、久御山町の子どもたちは、このまちの宝物だと考えています。一生懸命、大切な子どものために子育てされている保護者の方々を、サポートすること、また、子どもたちに学校・家庭・地域で、たくさんの人たちと関わり、たくさんの経験をしていただくことで、すくすくと成長し、大人になって子どもを持ったときには、久御山町に住みたいと思っていただけるような支援をさらに充実してまいりたいと思います。
社会科の学習をしっかりとされ、自分のおかれた環境が当然のものではないということ、さらに学校生活の中でも自分たちが支援されているということに自ら気付かれていることは、素晴らしいことだと感じます。今後も、いろいろなことに一生懸命取り組み、挑戦し、自分の道をしっかりと歩んでいかれ、久御山町の未来を輝かしいものにしてくださることを期待しております。頑張ってください。
西村香凜議員「久御山町の公園について」
質問
わたしは、よく公園で遊びます。公園では、遊具で遊んだり、おにごっこをしたりします。
その時に、ポケットパークが狭いと感じました。他のポケットパークもせまいなと感じました。せまいなと思った理由を考えたら、遊具が多くて走りにくいということに気づきました。
小さな公園に鉄棒、滑り台、砂場、アスレチックとたくさんの遊具があります。そこで私は遊具を少し減らして公園を広くしたいいと考えました。公園を広くすると、ボールで遊べたり、子どもがたくさん来ることができたり、おにごっこもしやすいと思ったからです。
みなさんにお聞きしたいのですが、公園をつくるとき遊具はどうやって決まるのでしょうか。また、今公園にある遊具を減らすことができるのでしょうか。教えてください。
答弁
近年、久御山町が公園をつくるときには、その地域に住んでいる皆さんの意見を聞くために、自治会の皆さんの話を聞きながら、できる限り皆さんの要望内容を取り入れることとしております。
意見を聞く中で、子どもが遊ぶための遊具や、高齢者が利用する健康遊具、休憩するためのベンチ、自然環境を保全する樹木などを組み合わせて、遊具などの公園施設の内容や配置を決定し、公園整備を実施しています。
このように、ほとんどの公園は地域の皆さんの意見を聞いて作っており、また、現在ある遊具で遊んでおられるお子さんもおられるので、広場を確保するために、遊具を減らすことは難しいと考えております。
ポケットパークなど比較的に狭い公園については、広場を広く取ることは難しいですが、大池神社横の東一口北公園のように遊具エリアとは別に、ボール当て用の壁がある広場のある公園もあります。また、小学校の広いグラウンドも有効活用するなど、遊び方にあった場所を利用してもらえればと思います。
町としても、今後遊具が老朽化してリニューアルしていく公園や、新たに整備していく公園については、広場でボール遊びができる公園が欲しいという意見も大切にさせていただき、各公園の広場スペースや遊具のあり方などについて地域の皆さんと一緒に考え、その要望内容をできる限り取り入れることで、多くの皆さんに利活用してもらいたいと考えております。
田邉笑多郎議員「ゆうホールの図書館に子どもの本を増やしてほしい」
質問
ゆうホールの図書室には、資料や伝記などが多いけれど、子どもの本が少ないです。ぼくは、図書室に行くとき毎回子どもが少なくて活気がないと思います。
活気を増やすためには、図書室に、資料や伝記ばかりではなく、今のはやりの子どもが好きなまんがや小説などを増やすことだと思います。例えば、サバイバルシリーズ、かいけつゾロリ、今はやりの小説だったら変な家、きめつの刃の小説バージョンなどが子どもたちに人気です。子どもたちから人気の本を増やすことで、今以上に子どもも活気も増えると思いました。
答弁
図書館は赤ちゃんからお年寄りの方まで、誰もが気軽に利用し、知る・学ぶ・楽しむことができる施設を目指しています。そのため、通常の貸出業務だけでなく、図書リサイクルフェアや絵本を楽しむ日、夏休みのスタンプラリー、3・4か月児健診に合わせて絵本の読み聞かせとプレゼントを行うブックスタートなど様々な事業を実施しています。
また、現在久御山町立図書館には約9万8千冊の一般書と約4万8千冊の児童書があり、学習に役立つ本、スポーツや趣味の本、物語や絵本、図鑑や辞典など幅広いジャンルのものを取り揃えておりますので、子どもの本が少ないという状況ではございません。
しかしながら、議員のご指摘のとおり、今以上に子どもに親しまれる施設となるためには、児童生徒の皆さんが「読んでみたい、借りたい」と思ってくださる本を揃えることが重要です。そこで、図書館においてほしい子どもの本のアンケートをとりたいと思います。アンケートの際には、皆さんの声をたくさん聞かせていただきたいと思いますので、ご協力をよろしくお願いします。
また、自分の読みたい本がない場合に、購入や他の図書館から借用してお応えする「リクエスト」制度があることについても、さらに多くの人に知っていただけるよう、お知らせしていきたいと思います。
小嶋ゆうり議員「京都に来たら久御山町に寄っていこうとなるための工夫ができないか」
質問
久御山町をより良くしていくためには久御山町への観光客を増やす必要があると思います。そのために私から2つの質問をします。
1つ目は駐車場の設置ができないか。という質問です。
久御山町の特色は農業だと思います。農業をもっとアピールし野菜を新鮮なままで買ってもらうために直売所を充実させ、その近くに駐車場を作ることで農家の方々も買い手の私たちもお互いに良いのではないかと考えました。様々な野菜の直売所が集まる広場を作るのも1つだと思います。 久御山町はよく考えると町内に駐車場がほとんどありません。直売所のための駐車場ではなく、久御山町で行われるイベントやスポーツ団体の大会などで使用できる駐車場とし、合わせて様々なところで直売所で野菜を販売するなどはどうでしょうか。そうすれば、イベントに来た町外の人たちが久御山町の野菜を知るきっかけとなり、それが口コミで広がり、観光客増加へと繋がると想います。
2つ目は交通の便を良くするとことです。1つ目の提案にも繋がると思いますが、現時点で久御山町は電車が通っていないこともあり、バスや車がなければとても行きにくいのが現状です。駐車場を増やし、久御山町に行きやすくすると同時に、バス停を増やすことや本数を増やすこと、また何か久御山町ならではの移動手段(モノレールや路面電車) のようなものが開発されれば久御山町が活性化され、観光客も増えるのではないか、と考えました。農家の方もお客さんもそして私たちもみんなが住みやすい久御山町になると思います。いかがでしょうか。
答弁
本町の農業は、京野菜ブランドの産地として府内でトップクラスの野菜の農業産出額を上げており、小松菜やほうれん草などの軟弱野菜、約600年の伝統がある淀苗と呼ばれる野菜苗、淀大根と呼ばれる丸い大根、近年では、九条ネギ、白いとうもろこしのホワイトコーン、いちごなど多くの種類の農作物が生産されています。
町内の農家の皆さんも、自ら栽培した野菜を自分自身で売るために、無人の農産物直売所を開設されており、今年度の町事業で、それらの直売所を紹介する「直売所ガイドマップ」の発行を予定しています。
また、これらの農産物直売所をより身近に感じていただき、心身の健康づくりと病気・介護予防のため、令和4年度と5年度には、久御山中央公園を拠点に農産物直売所を巡るウォーキングイベントを行いました。その際には、農産物の販売や体験型のお店としてのワークショップ、キッチンカーなどが出店するKUMIDAN主催のイベント「くみやままちのがっこう」も同時開催され、多くの来場者でにぎわいました。
会場となった久御山中央公園には駐車場を併設しており、このようなイベントの他、スポーツなどで使用されています。久御山中央公園は、今年度から再整備に向けた工事を行うこととしており、皆さまにとって使いやすい、より魅力あふれる公園に生まれ変わる予定です。
議員ご提案の「駐車場の設置」を新たに行うには課題がありますが、現在の駐車場を有効に活用することで、本町の特色である農業を町外の皆さまに知っていただき、観光客増加につなげるため、精一杯、取り組んでまいりたいと思っております。
続きまして、2点目の「バス停・本数の増、久御山町ならではの移動手段を開発してはどうか」について、お答えいたします。
久御山町は電車が通っていないこともあり、バスや車が移動手段となります。小嶋議員のご提案のとおり、バス停や本数を増やすことにより、住民の公共交通の利便性の向上につながると思います。
現在、バス停留所については、路線の状況に合わせて、バス会社によって適切な場所に設置されております。また、バス会社では、運転手の確保に非常に苦労しておられ、そのため、バスの本数が減便となっているのが現状ですが、利用者に満足していただけるよう、バス会社と意見交換しながら何ができるか考えていきたいと思っています。
さらに、モノレールや路面電車の新しい移動手段の開発のご提案は画期的であり、すでに近年では、栃木県の宇都宮市では、LRTという路面電車が住民の足として運行するといった先行事例もあります。現在、久御山町でもこのような先行事例をはじめ、新たな移動手段の研究をしているところであり、町の活性化や観光客の増加につなげたいと考えているところです。
そのため、移動手段の研究以外にも、様々な取組を進めているところであり、久御山町では、現在、イオンモール久御山の南側にホテルの整備を予定しており、ここに宿泊していただき、京都市内や宇治といった観光地を訪れる方を呼び込むことで、久御山町を知ってもらうための契機と考えております。
さらに、久御山町の西一口地区で、国と協力して整備を進めている防災拠点において、現在、久御山町の新たなにぎわいづくりを検討しております。その中で、2025年の大阪・関西万博の開催をきっかけに、大阪湾から京都府エリアまでを淀川で結び、その川沿いの地域の活性化を図る取組がそこで進められており、久御山町でも船を使って大阪から人を呼び込むといったことも考えております。
議員と同様に、電車が久御山町を走ることは私の夢でもあります。現時点では、電車のレールを引いたり、車体の購入など、事業費が非常に大きくかかることからも実現性は難しいですが、新しい移動手段の開発が実現すれば、議員ご提案のとおり、久御山町の活性化などにつながりますし、将来的には、バスの自動運転などといった技術発展にも期待するところであります。
私は、この事業の実現に向けて夢を持ち続け、今後とも研究していきたいと考えておりますので、議員も、今回、ご提案いただいた内容についての思いを持ち続けていただきたいと思っております。
山田青葉議員「久御山町を広めていくために」
質問
私は久御山高校の生徒会として活動しており、久御山町の社協さん主催のイベントのお手伝いやマルシェのお手伝いなど久御山町と深い関わりをしていく中で今まで知らなかった久御山町を知る機会が増えました。そこで私が驚いたのは町の活発さです。例えば一般の地域の方々が団結して町を盛り上げたり社協さんは迷子の人を探すアプリを開発したり、久御山中央公園をもっと利用してもらうためのイベントを開催したり、最近ではより多くの世代に利用してもらうためのふれあい施設の建設を行うなど久御山町に住んでいる人のために積極的に取り組んでいる姿にとても感銘受けました。
しかし久御山町はあまり知られていないと思いました。そこで私はもっと久御山町を広げるべきだと思います。その過程で広げていくためには観光客を増やすのが現実的だと考えました。久御山町は工場が多く経済力が豊かなためそこを武器にするのが良いと考えました。武器にするとはどういうことかというと、久御山町民以外の人でも気軽に参加できる工場参加型の大きなイベントを立ち上げるのが良いと思いました。
久御山町を広めるために行なっていること、またこれからの久御山町の将来をどう考えているのかお尋ねします。
答弁
ただいま議員からは、町の取組とともに、住民さんを中心に取り組んでいるイベント等を挙げていただきましたが、これまでの行政が主体となって実施する形とは違う、住民さんが主体となり強い意志をもって活発に楽しみながら取り組んでいただけるような、そのような動きが大きく芽吹き定着しつつあり、議員が感銘を受けられたように、私としても、大変嬉しく心強く感じているところです。
そのような取組を踏まえて、久御山町の知名度は上昇してきていると考えております。
そこで、もっと久御山町を広めていくために、ご提案いただいたような、工場参加型の大きなイベントを立ち上げることによって観光客を増やすという案についてですが、町内外の方々にどのように企業の事業内容や工場のおもしろさを伝えていけるかが課題だと思います。
現在、まちの駅クロスピアくみやまにおいて、クロスピア市としてイベントを主催できる方を募り、年間で10回程度開催しておりますが、その中で企業の若手経営者等が集まって結成されたCAMPという組織が開催されるクロスピア市もあり、そこでは、イベントに参加された方が削り出し作業の体験をして作ったコマを使って対戦するなど、ものづくり企業ならではの体験出店がありました。
さらに商工会が主催する商工会フェスタにおいても普段は触れることのできない様々な体験ができるイベントも開催されています。
今年は、町制施行70周年記念の特別事業として、久御山中央公園において、これまで取り組んでいただいている「まちのがっこう」、「マハロマルシェ」、「商工会フェスタ」、「町民文化祭」、「歩くまちくみやま」が一同に会すイベントを企画しておりますので、ぜひご来場いただき楽しんでいただければと思います。
今後につきましても、それぞれの団体等の主体的な取組を大事にしながら育てていき、久御山町の魅力を広めていければよいと考えております。
そして、本町には他にも、さまざまな魅力があります。
ほうれん草や小松菜をはじめとした野菜を中心とした農産物の一大産地であり、さらに新しいブランドとして定着してきたホワイトコーンやイチゴ、さらに大根ドレッシングが特産品開発されるなど、新しい取組も目立ってきています。
また、令和7年の春には南大内地区にホテルが開業予定であり、町内に約1,600ある企業へのメンテナンスで技術者の需要とともに、京都府南部や大阪方面等への観光の拠点としても利用が期待されており、ホテルを中心とした町内産業の活性化も検討しているところです。
さらに、御牧地区に防災ステーション機能を持たせた施設と併せた高台整備を進める中で船着場が整備される予定であり、万博開催を契機として舟運、船の運航の復活にも期待しているところです。
このように、住民主体のイベント開催をはじめとした本町の魅力はたくさんあり、今後も増えていくと考えられ、住民や企業のシビックプライドが形成されていくと考えています。
そしてそれが、久御山町で働きたい、久御山町に住みたいという方々が増え、久御山町の未来が明るいものに繋がっていくものと考えております。
お問い合わせ
久御山町役場総務部総務課(3階)
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