粥占神事
- [公開日:2010年3月26日]
- ID:228
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新しい年を迎えた1月15日午前零時、雙栗神社では、その年の農作物の豊凶を占う粥占神事(かゆうらしんじ)がおこなわれます。
粥占は、直径1センチ、長さ12センチの竹管を8本作り、米(早稲(わせ)、中手(なかて)、晩手(おくて))、綿、大豆、芋、黍(きび)、梨の8種類の名札を付けた紐を竹管にくくりつけます。粥は、米5合、小豆3合の割合で大釜に入れ、水をたっぷり張って、竹管を釜の中に入れ、名札は釜の外に垂らしておきます。
宮司の祝詞の後、点火式をおこない、時間をかけてゆっくりと焚きます。水のなくなったころあいを見計って釜の中の竹管を取出し2つに割り、管の中の粥のつまり具合、つまり、管にいっぱい詰まっているのを十分(じゅうぶ)として、豊凶を判定します。
この占い結果は、宮総代が御神差(おかみさし)表に記入し、氏子の枚数だけ用意します。農家はこの御神差表を見て、稲が十分か九分であれば、台風が来ないであろうと、安心し、他の作物の豊凶で水害や干ばつを想定します。
古来、毎年のように続く天災になすすべのなかった人々は、この粥による占いを神のお告げと信じ、1年間の指針として生活の安定を求めました。
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